デザインをHTML・CSSにしてWordPress化する流れ|Noah Lab制作の実例
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はじめに
Webサイトを作るとき、最初に考えるのがデザインです。
しかし、デザインが完成しただけでは、Webサイトとして動きません。
見出しや画像、文章の構造をHTMLで作ります。その後、CSSで色や余白、配置を整えます。
さらに、WordPressを使う場合は、記事やカテゴリーを管理できるようにテーマを作ります。
私もNoah Labを制作する中で、この流れを一つずつ進めてきました。
最初は、デザインをどのようにコードに置き換えるのか迷うこともありました。
そこで今回は、実際に制作しているNoah Labを例にします。デザインからHTML、CSS、WordPressへ進む流れを紹介します。
Webサイトはどのような流れで作る?
まず、Webサイトを作る工程を整理します。
1. サイトの目的や構成を考える
↓
2. デザインを決める
↓
3. HTMLで構造を作る
↓
4. CSSで見た目を整える
↓
5. WordPressのテーマにする
↓
6. 表示と動作を確認する
↓
7. 修正しながら改善する
それぞれの工程には、違う役割があります。
例えば、デザインでは完成形を考えます。一方、HTMLではページの構造を作ります。
そして、CSSで見た目を整えます。最後にWordPressへ組み込むことで、記事を管理できるサイトにしていきます。
STEP1|Noah Labの目的とページ構成を考える
最初に、どのようなブログを作るのかを考えました。
Noah Labは、Web制作について学んだことや、実際に制作して分かったことを発信するブログです。
そのため、記事を読むだけでなく、カテゴリーから探したり、関連する記事へ移動したりできる構成を考えました。
必要なページを整理する
まず、サイトに必要なページを洗い出します。
- トップページ
- 記事一覧ページ
- カテゴリー別の記事一覧
- 検索ページ
- 記事詳細ページ
- プロフィール
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
- 免責事項
次に、それぞれのページの役割を決めました。
例えば、トップページではブログの雰囲気や新着記事を紹介します。一方、記事詳細ページでは本文を読みやすく見せます。
このように役割を分けておくと、デザインやHTMLを考えるときに迷いにくくなります。
STEP2|デザインで完成形を考える
ページ構成が決まったら、次はデザインです。
Noah Labでは、柔らかい印象になるように色や余白を考えました。
また、ヘッダーや記事カードなど、複数のページで使うパーツも整理しました。
配色を決める
例えば、Noah Labでは次のような色を使っています。
背景:#FFFDF8
サブ背景:#F7F3EE
本文:#5E5A57
補助文字:#8B8580
アクセント:#A8B8C8
枠線:#E8E1D8
背景、本文、アクセントで色の役割を分けました。
さらに、同じ色を複数の場所で使えるようにしています。
レイアウトを考える
色だけでなく、要素の配置も考えます。
例えば、ヘッダーではロゴ、検索、ナビゲーションの配置を決めました。
記事一覧では、PCで複数のカードを並べます。一方、スマートフォンでは1列にして読みやすくします。
この段階で、PCとスマートフォンの見え方も意識しておくことが大切です。
STEP3|HTMLでページの構造を作る
デザインの方向性が決まったら、HTMLを書いていきます。
HTMLは、Webページの構造を作るための言語です。
見出しや文章、画像、リンクなどを、役割に合わせて配置します。
Noah Labのメインビジュアルを例にする
Noah Labのトップページには、「ゆるり、学んで、つくって。」という見出しがあります。
その下には、ブログの内容を紹介する文章を配置しています。
この部分を簡略化すると、次のようなHTMLになります。
<section class="home-hero">
<div class="home-hero-content">
<h1 class="home-hero-title">
ゆるり、学んで、つくって。
</h1>
<p class="home-hero-text">
のあのWeb制作、のんびり成長記録。
</p>
<a class="home-hero-button" href="/articles/">
Articlesを見る
</a>
</div>
</section>
ここでは、見出しをh1、説明文をp、リンクをaで表現しています。
また、sectionでメインビジュアルのまとまりを作っています。
このように、デザインに含まれる要素をHTMLに置き換えていきます。
見た目よりも先に構造を考える
HTMLを書くときは、色や装飾だけに注目しないようにします。
まず、何が見出しなのかを考えます。次に、文章やリンクがどのような役割なのかを整理します。
そのうえで、必要なHTML要素を選びます。
構造を整理しておくと、後からCSSを調整するときにも扱いやすくなります。
STEP4|CSSでデザインを再現する
HTMLで構造を作ったら、次はCSSです。
CSSでは、色や文字サイズ、余白、配置などを調整します。
先ほどのメインビジュアルにも、CSSを追加してみます。
.home-hero {
padding: 80px 24px;
background-color: #FFFDF8;
}
.home-hero-content {
width: 100%;
max-width: 1200px;
margin-inline: auto;
}
.home-hero-title {
margin: 0 0 24px;
color: #5E5A57;
font-size: 40px;
line-height: 1.5;
}
.home-hero-text {
color: #8B8580;
line-height: 1.8;
}
.home-hero-button {
display: inline-block;
margin-top: 24px;
padding: 12px 24px;
background-color: #A8B8C8;
color: #FFFFFF;
text-decoration: none;
border-radius: 8px;
}
@media (max-width: 767px) {
.home-hero {
padding: 48px 20px;
}
.home-hero-title {
font-size: 28px;
}
}
まず、背景色や文字色を設定しました。
次に、文字サイズや余白を調整しています。また、ボタンには背景色と角丸を指定しました。
さらに、画面幅が小さいときは、余白と文字サイズを変更しています。
このように、CSSを使うことでデザインに近づけていきます。
CSSは役割ごとに分ける
サイト全体のCSSが増えてくると、1つのファイルだけでは管理しにくくなります。
そこで、Noah Labでは役割ごとにCSSファイルを分けています。
css/
├── reset.css
├── variables.css
├── common.css
├── layout.css
├── header.css
├── footer.css
├── sidebar.css
├── card.css
├── home.css
├── articles.css
├── category.css
├── search.css
└── single.css
例えば、header.cssにはヘッダーのスタイルをまとめます。
一方、card.cssには記事カードのスタイルをまとめます。
また、variables.cssでは共通の色などを管理しています。
:root {
--bg-main: #FFFDF8;
--bg-sub: #F7F3EE;
--text-main: #5E5A57;
--accent-blue: #A8B8C8;
--border-color: #E8E1D8;
}
このようにCSS変数を使うと、同じ色を複数の場所で使えます。
そのため、後から配色を変更するときも管理しやすくなります。
STEP5|HTMLとCSSをWordPressのテーマにする
HTMLとCSSで見た目を整えたら、次はWordPress化です。
HTMLとCSSだけでも、Webページは作れます。
しかし、ブログでは記事の追加や編集も必要です。
そこで、WordPressのテーマとして組み込みます。
ページごとにテンプレートを分ける
Noah Labでは、ページの役割に合わせてテーマファイルを分けています。
| ファイル | 役割 |
|---|---|
| front-page.php | トップページ |
| articles.php | 記事一覧の固定ページテンプレート |
| single.php | 記事詳細ページ |
| category.php | カテゴリー別の記事一覧 |
| search.php | 検索結果 |
| header.php | 共通ヘッダー |
| footer.php | 共通フッター |
| sidebar.php | サイドバー |
| functions.php | テーマの機能や設定 |
このように、役割ごとにファイルを分けています。
例えば、ヘッダーを修正したいときはheader.phpを確認します。一方、記事詳細の表示を変えたいときはsingle.phpなどを確認します。
なお、実際に読み込まれるテンプレートはWordPressのテンプレート階層やテーマの設定によって決まります。
共通パーツを再利用する
WordPressのテーマでは、ヘッダーやフッターを共通パーツとして使えます。
例えば、テンプレートでは次のように記述します。
<?php get_header(); ?>
<main class="site-main">
<!-- ページごとの内容 -->
</main>
<?php get_footer(); ?>
このコードでは、最初にヘッダーを読み込みます。
次に、ページ固有の内容を表示します。そして、最後にフッターを読み込みます。
そのため、各ページでヘッダーやフッターを毎回書き直す必要がありません。
記事をWordPressから表示する
WordPress化すると、記事のタイトルや本文を管理画面から登録できます。
さらに、テンプレートから記事データを表示できます。
例えば、記事タイトルの表示にはthe_title()を使います。
<h2>
<a href="<?php the_permalink(); ?>">
<?php the_title(); ?>
</a>
</h2>
この例では、記事のタイトルとリンク先をWordPressから取得しています。
実際には、投稿ループなどの中で使います。
つまり、HTMLで固定の文章を書く場合とは違い、登録した記事を自動で表示できるようになります。
STEP6|必要な機能を追加する
Webサイトによっては、見た目以外の機能も必要です。
Noah Labでは、検索やメニューの開閉なども考えて制作しています。
例えば、ヘッダーのハンバーガーメニューでは、ボタンを押すとメニューが開きます。
ボタンをクリック
↓
メニューの状態を変更
↓
メニューを表示または非表示にする
こうした操作には、JavaScriptを使うことがあります。
ただし、すべてのパーツにJavaScriptが必要なわけではありません。
そのため、必要な機能に合わせて使い分けます。
STEP7|PCとスマートフォンで表示を確認する
デザインをコードに置き換えたら、表示を確認します。
コード上では問題がなさそうでも、実際にブラウザで見ると想定と違うことがあります。
例えば、画像がはみ出したり、見出しが不自然に折り返されたりすることがあります。
そのため、PCだけでなくスマートフォンでも確認します。
確認したいポイント
- ヘッダーが正しく表示されるか
- メニューを開閉できるか
- 記事カードがはみ出していないか
- 画像の大きさは適切か
- 文章や見出しが読みやすいか
- サイドバーの位置は適切か
- リンクやボタンが動作するか
- 横スクロールが発生していないか
問題が見つかったら、原因を調べて修正します。
そして、修正後にもう一度確認します。
このように、表示確認と改善を繰り返すことが大切です。
実際にNoah Labを制作して分かったこと
デザインをそのままコードにするのは難しい
デザインを見れば完成形は想像できます。
しかし、それをどのHTML要素で表現するのかは別の問題です。
さらに、CSSで位置やサイズを調整する必要もあります。
そのため、見た目を考えることと、実際にコードを書くことの両方が必要だと感じました。
HTMLとCSSの役割を分けると整理しやすい
最初は、見た目を再現することに意識が向きがちでした。
しかし、構造と装飾を分けて考えると、コードを整理しやすくなります。
まずHTMLで構造を作ります。
次にCSSで見た目を整えます。
この順番を意識することで、修正する場所も考えやすくなりました。
WordPress化では別の仕組みも理解する必要がある
HTMLとCSSでページを作れるようになっても、それだけではWordPressのテーマは完成しません。
例えば、記事を表示する仕組みが必要です。
また、共通のヘッダーやフッターを読み込むことも考えます。
そのため、WordPress独自のテンプレートや関数についても学ぶ必要がありました。
完成後も修正は続く
一度デザインを再現すれば、すべてが完成するわけではありません。
実際に表示すると、余白や文字サイズが気になることもあります。
一方で、スマートフォンでは別の問題が見つかることもあります。
そのため、確認と修正を繰り返しながら、少しずつ完成度を高めています。
デザインからWordPress化する流れを振り返る
ここまで、Noah Labを例に制作の流れを紹介しました。
最後に、それぞれの役割を整理します。
| 工程 | 行うこと |
|---|---|
| デザイン | レイアウト、配色、文字、余白を考える |
| HTML | 見出し、文章、画像、リンクなどの構造を作る |
| CSS | 色、サイズ、余白、配置を整える |
| WordPress | テンプレートや投稿データを管理できるようにする |
| 表示確認 | PCやスマートフォンで確認し、修正する |
それぞれの工程は、独立しているわけではありません。
デザインを考えるときには、HTMLで実現できる構造も意識します。
また、CSSを書くときには、スマートフォンでの見え方も考えます。
そして、WordPress化したあとも、実際の画面を確認しながら改善します。
まとめ
Webサイトを作るときは、デザインからHTML、CSS、WordPressへと段階的に進めていきます。
まず、サイトの目的と必要なページを整理します。
次に、デザインで見た目を考えます。
その後、HTMLで構造を作り、CSSでデザインを再現します。
さらに、WordPressのテーマに組み込むことで、記事やカテゴリーを管理できるようにします。
Noah Labを制作する中でも、見た目を考えることだけではなく、構造やファイルの分け方も大切だと分かりました。
また、完成後に表示を確認し、必要な部分を修正することも欠かせません。
これからWeb制作を始める方は、最初からすべてを完璧に作ろうとする必要はありません。
まずは小さなパーツから、デザインをHTMLとCSSに置き換えてみてください。
そして、少しずつWordPress化に挑戦していくと、各工程のつながりも理解しやすくなります。